GIRL reviewみおのくちこみ

30度に迫り、5月としては非常に暑い日だった。

こけしは自らのコケシを慰めるため、1本の電話をかける。そういえば、電話ってなんで単位が「本」なんだ？そんなことをぼんやり考えながらも、指名の段階で、意識はむしろ冴えていた。

「みおさんをお願いします」

ずっと気になってはいた。毎日のように更新される日記(いや、日記って毎日書くもんだからね、ホントは)は、相当昔から読んでいた。行間に漂うほのかなエロス、写真から伝わる美少女感。

マスターを自認するほど自惚れてはいないが、それなりに風俗経験は積んだ。そんなこけしのコケシがビクビクッと反応するほど、AromaOlive「みお」はこけしにとってパワーワードになりつつあった。

膨らみきった期待と股間。ついにそれを弾けさせる瞬間が目の前に迫っていた。

コンコン。ドアがノックされる。そのリズムの数倍の速さで脈打つ鼓動を抑えつつ、平静を保ったふりをしながら「どうぞ」と招き入れる。

白いドアを背景にしながら、それでも際立つほどの透明感のある白い肌。想像では正統派美女をイメージしていたが、そこにいたのは全成人男性の実に8割が潜在的に好むと言われる(やまあそ調べ)ザ・妹系ビジュアル！こんな子があんなエロスを醸し出していたのかと、驚きを隠すどころか、その思いはそのまま声に出してしまっていた。

理想と現実の対比、これを英語でなんて言うんだっけなどと思案していると、彼女の着るロンTにはまるでこの展開を予想していたのか「GAP1965」の文字が。そう、ギャップだ。しかも数字までイク(19)ムスコ(65)と読めるではないか！この時既に、主導権は彼女の手に移っていたのかもしれない。手動だけに。

みお沼に少しずつ歩みを進めている間も、彼女の軽妙なトークは、こけしの衣服だけではなく、心にこびりついた錆も落としていく。

逸る気持ちを抑えながらシャワーを浴び、羞恥と興奮を与えし神のパンツ、もとい紙のパンツを穿いてベッドへと進むと、神か悪魔か、妖艶な黒の衣装へと着替えた彼女が、薄明かりの中うつ伏せになるよう促す。

通常は反動を利用する必要があるからか、やや固めに感じるベッドだが、うつ伏せの身体にかけられたタオルの柔らかさが、そのまま染み込んで来るような錯覚を生む。そしてそこからマッサージが始まるのだが、時折触れる彼女の柔肌の圧力が、視覚を奪われ、残った感覚を刺激する。

近代メンズエステの祖、梅田政次(ウメダマサツグ)は「優れたセラピストは対象者に快楽を与えるだけではない。何かを削ぎ、奪ってから、そこを補完することで、単なる指圧を快感を次のステージへと昇華させる」と語る。

人に直接的に触れる行為は情緒が大事だと、常々感じていたが、この「みお」という子は、弱冠21歳にしてそれすらも備えている。ツボのポイントを察知する能力もだが、指先から情報を読み取りレスポンスする能力が長けているのだ。

一通り下半身のマッサージを終えると腰、肩へと移る。ここまで一切の手抜きを感じない。むしろこれは彼女自身が、こけしの反応を楽しんでいるようにも感じる。

指先、掌からの刺激に加え、太ももや胸なども程よく接する心地よさ、耳元での囁き、空間を包むように流す音楽。あらゆる要素が絡み合って、こけしは眠りに堕ちてしまったようだ。

それが数分なのか、有り得はしないが数時間なのか判別できないほどの深いところまで堕ちていたようで、身体を揺すって声をかけられるまで、完全に意識が切れていた。ボーッとする頭とは裏腹に、身体は疲れが抜け、強めに設定し直した冷房の冷たさがちょうど良く感じるほどに火照りも帯びてきた。

「四つん這いになって」

親や子供には絶対に見せられない格好ランキングで、もはや殿堂入りしているであろう姿勢になるよういざなう声に素直に従うこけし。そう、始まるのだ、ディープリンパが！

強さをはらんだマッサージと打って変わって、皮膚を這うような指先や爪の浅い圧が、言葉の意味とは真逆に、深く、神経をなぞるように走る。

こけしの脳裏には、同じくディープの名を冠した名馬の、有名過ぎるレース実況のフレーズが浮かんだ。

「世界のジェントルマンよ、見てくれ。これが日本近代風俗の結晶だ！」

このフレーズもきっと後世に語り継がれるに違いない。

仰向けにされ、互いの脚と脚が絡むような体勢になる。ほどくことが難しいと錯覚するような密着感の中、ついに彼女の手はこけしのコケシを包み始める。やや温かめにした街のホットステーションを垂らし、いやらしく光るコケシ。

単なる上下運動ではない動きが、クライマックスへと近付く指揮者のタクトの如くこけしを魅了する。また、この時の彼女の表情が艶を帯びていく様がたまらない。

恍惚と多幸感の中、無情にも響くアラームがこれほど憎らしく感じるとは。

プレイ自体は大がつくほどの満足感。だが、もっとこの余韻を楽しみたく、延長という手段をとった。そうか、これが噂のみお沼か！


どっぷりとハマることを少しも嫌だと感じない。パートナーもいるこけしが風俗に行く理由。それは何かを埋めたい、足りない何かを補いたいからだと思う。もしかしたら、他のみお沼の民も同じように思っているかもしれない。

こけしやみお沼民に足りないもの。そう、それは…

「みお」が足りない！

そして今は、みお沼にハマるためのお金が足りない（笑）クラファンでもしようかな

恐らくクチコミ史上最長文になりました。乱文乱筆ご容赦ください。また、予約の際、丁寧にご対応下さりましたスタッフの方にもこの場を借りて御礼申し上げます。

宝くじ、当たらないかなぁ